たちごけworks

スバル・サンバーいじりがメインの、にわかメカ好きブログ


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スロットルバルブ清掃

作業日:2021/09/25

走行距離:174,967km

 

最近排ガスの生ガス臭がすごいです。

 

エンジン始動時のみならず、信号待ちの最中なども、窓を開けていると生ガス臭がしてくる始末。

 

常態的に混合気が濃い(リッチ)状態なのか、プラグの点火力では燃やしきれていないのか、圧縮が漏れているのか、O2センサーが仕事をしていないのか、それとも吸気系からの酸素供給量が足りていないのか…

 

というわけで、今回は比較的お手軽な感じで、しかも割と体感もあると言われるスロットルバルブの清掃をしていこうと思います。

 

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スロットルバルブの収められているスロットルボディの場所はというと…

 

年式やグレードにより違いがあったりするようですが、平成12年式のスーパーチャージャー・3AT・2駆・エアコン付きのスロットルボディの場所は、↑画像の〇印の部分になります。

 

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ISCVと一体になっているんですが、ISCVの下側、エアクリーナーボックスから伸びているエアダクトの先にあります。

 

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この画像でわかるでしょうか。

 

スロットルバルブは、エアクリーナーからゴム製のエアダクトを通じてエンジン側に送り込まれるエアの吸入量を、調節する役割を持っています。

 

ですからエアクリーナーボックスからエンジン方向にダクトを辿っていけば、すぐに分かると思います。

 

 

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スロットルバルブの中を掃除するには、まず邪魔なエアクリーナーボックスを取り外します。

 

↑画像のマル印3ヶ所のボルトを外して、さらに矢印の金属バンドを緩めます。

 

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エアクリボックスのエンジン方向の金属バンドはマイナスドライバーでクルクルすれば緩みます。

 

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車体側はプラスドライバーです。

 

ボルトすべて外し、バンドを両方とも緩めると、エアクリボックスがボックスごと取り外せます。

 

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エアクリボックスを取り外すと、今度はスロットルボディ側に残ったダクトを外します。

 

スロットルボディ側のバンドをマイナスドライバーで緩め、こちらもダクトをグリグリやると外れると思います。

 

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そうするとようやくスロットルボディの内部が見れる状態になります。

 

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中のスロットルバルブを覗いてみると…

 

丸っこいバルブやその周囲が黒くなっていることが分かります。

 

これがスロットルバルブの汚れになります。

 

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今回はこれらの汚れをワコーズのスロットルバルブクリーナーで綺麗にしていきます。

 

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ペーパーウエスに浸み込ませ、直接指で突っ込んで綺麗にしていきます。

 

スロットルボディ内部はモリブデンコートなるコーティングがされているそうなので、あんまり力を入れ過ぎなほうが良いみたいです。

 

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そこそこ時間をかけて丁寧に優しく拭き上げてみました。

 

バルブ手前の筒の部分はそれなりに綺麗になったのですが、肝心のバルブとその周辺がイマイチ綺麗になりません。

 

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ということで、スロットルバルブに直接クリーナーを吹きかけてみることにしました。

 

汚れた薬剤があふれてくるので、スロットルボディの入り口下あたりにぺーバーウエスを置いておきます。

 

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なんか小さな黒い塊がクリーナー液とともにパラパラと出てきます。

 

やはり直接噴射は攻撃力が違います(笑)

 

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再び内部を確認。

 

う~ん、ある程度は汚れも落ちてるんですケド…。

 

思っていたよりも綺麗にはなってない…。

 

もうちょっと綺麗になる方法はないものか、と思いながらクリーナーで濡れている部分をふき取って、今回の清掃は終了。

 

この記事を書きながら、やっぱりもうちょっと綺麗にしたいなーと思ったので、今度リベンジしてみることにします。

 

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スロットルバルブクリーナーを使うとしばらくは白煙が出ると聞いていましたが、全くそんなそぶりはありません。

 

と言うか、バルブが閉まった状態でクリーナーをかけただけなので、エンジン側にはクリーナー液は入っていないから当然と言えば当然か。

 

リベンジの際はバルブを開閉しながら掃除してみます。

 

さて肝心の清掃の効果はと言うと、これが案外、上記のような中途半端な掃除でも意外とあったようです。

 

低回転域のトルク感と言うか、加速感のアップがそこそこ感じられ、従来の加速感よりもシートで背中全体を前方向に押されている感覚が強くなった気がします。

 

またなぜだか分かりませんが、以前から気になっていたATのシフトアップ時のショックが若干、和らぎました。

 

理由は分かりませんが、うれしい副産物です。

 

この感じならリベンジの際の効果にも期待できそうです。

フロントバンパーの取り外し方(ディアスワゴン・クラシック)

特に何かの修理があったわけではありません。

 

走行中、運転席の周囲から軽いコ、コ、という異音があり、ドアのヒンジ部分の点検をする目的でフェンダーを外すのに、フロントバンパーを外す必要があったのでやってみました。

 

これが結構、ネットなどを探してもあまり分解方法を書いた記事が見つからなくて(僕が検索音痴だというのもありますが…)、困っている人もいるかもしれないと思い、一応書いてみました。

 

外すネジが多くてメンドくさいですが、特に難しくはないので、一度チャレンジしてみるのもいいかもですね。

 

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矢印の部分がフロントバンパー。

 

今回はこれを外していきます。

 

 

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まず、運転席ドアを開けると、プラのクリップで留まっている部分が2ヶ所あります。

 

クリップ,バンパ フロント

部品番号:57728AC060

部品単価:170円/1個(参考)

 

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この二つのクリップを大きめのドライバーでクルクル回して外します。

 

マイナスドライバーでコジれそうな切り欠きもありますが、コジれば、このクリップが痛みそうな気がしますので、自分はプラスドライバーで回し抜きました。

 

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クリップはこんな感じのものです。

 

タコ足部分をすぼめてクリップ孔に差し込み、そこにスクリューをねじ込んでいくと、中でタコ足が広がってクリップを停める感じです。

 

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次に、車底部のナンバープレート裏辺りにネジが1本ありますので、これを外してみました。

 

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赤マル印で囲んでいるのが、そのネジ(ボルト)です。

 

スクリュ,バンパ

部品番号:57770KC000

部品単価:100円(参考)

見た感じ特にさび付いている様子もなかったので、ちょっと油断していました。

 

エクステを付けた10mmのソケットをかまして、ラチェットでクルッと回したら、いとも簡単にボルトをねじ切ってしまいました。

 

まさかの切断。

 

この車でもうすでに、4本のボルトをねじ切ってしまってますが、今まではすべてマフラー回りで、サビサビのものでした。

 

今回はフロント部で特に錆もなかったので、何気なくクルッと回したら、まさかのトラップでした。

 

暇を見てエキストラクター等で残ったネジ部を取り除いておきたいと思います。

 

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さて次はグリルを外します。

 

表面の4本のタッピングネジで留まっています。

 

タッピング スクリュ トラスヘッド

部品番号:904510041 

部品単価:30円/1個(参考)

これを抜いたら、後は力技。

 

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上側の隙間に指を入れて、グッと引っ張ると、まずグリル裏の上側の引っ掛かりが外れます。

 

その後、できるだけグリル裏の下の方に手を入れるか、グリル周囲の下の方をつかんで、手前やや上方向に引っ張るとグリルが外れます。

 

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グリルは矢印のチョボ2ヶ所でボディ側の孔にハマっているだけです。

 

内張り剥がしとかを使ってもいいかと思います。

 

フロント グリル アセンブリ

部品番号:91121TC000

部品価格:25,900円(参考)

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グリル裏のチョボが刺さっていた部分です。

 

それにしても汚い…。

 

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グリルを外せば、グリルに隠れていたバンパー部にボルトが3ヶ所出て来ます。

 

タッピング スクリュ

部品番号:96050KA151

部品単価:220円/1個(参考)

これらを全部外します。

 

ちなみに便宜上「ボルト」と言っていますが、ボルト頭に十字の切込みがあって、ネジ部はタッピングというこのボルトは、なんていう名前なんでしょうかね。

 

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まだあるのか、という感じになりますが、次はバンパーについているウインカー兼スモールのライトを取り外し。

 

マル印のタッピングを外します。

 

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プラ製の部品が留められているネジなので、取り付け時はあまり強く締めすぎないことをオススメします。

 

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長いタッピングビス2本を外すと、ランプのフチの鏡面の輪と、ランプ本体が外れます。

 

ランプの裏のコネクターを外します。

 

当然、ランプは左右2個ありますので、両方とも外してしまいます。

 

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ランプを外すとその奥にボルトがあります。

 

赤マルのボルトがそれです。

 

タッピング スクリュ

部品番号:96050KA151

部品単価:220円/1個(参考)

 

これを外します。

 

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ネジ類はこれで終わりです。

 

ネジ類を全部外せば、後は↑画像の赤マル印の、白いツメ部分に引っかかって乗っかっているだけですので、バンパー全体を少し浮かせて手前に引くと、ようやくフロントバンパーが外れます。

 

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バンパーが外れました。

 

このバンパーはこのまま地面においても、表面方向にゴロンッとコケてしまいますので、傷を気にされる方は、早々に段ボールなどの緩衝材の上に移動させることをオススメします。

 

 

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バンパーを取り外したところ。

 

なんか大きい部品を外してシャーシが見えていると、「分解した~!」っていう気がして、達成感がありませんか?(僕だけかもしれませんが)

 

これで作業はひと通り終わりです。

 

取り付けに関しては、この逆手順となります。

 

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ちなみに、ウインカー兼スモールのランプを取り付ける際ですが、バンパーの方にタッピングビス用のガイド?ネジ受け?が付いています。

 

この穴にしっかりとビスを通してください。

 

 

 

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間違って穴の周囲の隙間にビスを入れてしまうと、なぜかランプをしっかりと取り付けすることができなくなりますので、気を付けてください。

 

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今回初めて、ウインカー兼スモールのレンズをマジマジと見ましたが、結構傷が入っています。

 

新品価格はどれくらいするのか分かりませんが、これは「中古良品でも探しておかなければ案件」でしょうか。

 

 

タイロッドエンドブーツ交換

作業日:2021/09/12

走行距離:174,875km

 

ウチのサンバーさんが翌月頭に車検の満了日を迎えるにあたって、継続検査のためにあちこち点検してみたら、定番のタイロッドエンドブーツ破れを発見しました。

 

ここは破れて中のグリスが出てたりすると、車検には絶対通らないらしいので、修理することにしました。

 

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まずはフロントのジャッキアップ。

 

アンダーカバーを外します。

 

アンダーカバーは大小3つほどついていますが、見えているボルトを外していくと割と困らずに外せると思いますので割愛(写真を撮るのを忘れただけとも言う)

 

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タイロッドエンドブーツというのは、この部分のゴムのカバーのことで、車体中央部のこの位置の2つと、この位置からタイヤ側に伸びるバーの反対端(タイヤ端)にもそれぞれあるので、合計4つあります。

 

今回は4つの内、車体中央の2つと、右前輪部の合計3つが破れていたので、ついでだし全部一緒に交換しました。

 

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アンダーカバーは外したのですがちょっと作業スペースが狭いです。

 

作業スペース確保のために、↑画像の中央に見える白いバー(ドラッグリンク)を、その先のステアリングギアボックスから切り離してみます。

 

切り離しの際に矢印のブーツカバーが邪魔なのでまずこれを取り外します。

 

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ブーツカバーは、ギアボックス側のバンドを緩めて外します。

 

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ブーツカバーが外れたら、ドラックリンクのギヤボックス側の結合を分離します。

 

このボルトは、ナットだけ回しても共回りしないような形状になっているので、下側のナットだけを回して外します。

 

締付時トルクはけっこう硬いめで

<59±10N・m>

となっています。

 

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ドラッグリンクが外れたら、ようやく本命のブーツ交換です。

 

まずはキャッスルナットから割ピン(コッターピン)を抜くことから始めます。

 

広げられた割れ端をラジオペンチなどで伸ばし、曲がり端方向に押し出します。

 

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たぶん割れ端から押すだけでは素直に出て来はしないので、曲がり端をペンチでつまんでグワッと引っ張り抜きます。

 

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割ピンを抜くと、キャッスルナットは通常のナットと同様にソケットレンチ等で緩めることができますので、緩んだら、ナットの頭とボルトの頭がツライチになる位置でナットを停めます。

 

こうしないと、ボルトやキャッスルナットのネジ山を、後で紹介するタイロッドエンドプーラーの爪で押しつぶしてしまう恐れがあるからです。

 

実際僕はキャッスルナット側のネジ山をつぶしてしまいましたが、幸いタップでなんとか修正できました。

 

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タイロッドエンドプーラー。

 

センターレバーなどからタイロッドエンドを押し外す工具です。

 

タイロッドエンドは非常に硬く固着しているので、こういったツールが無いと、とてもめんどくさいことになります。

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二股の爪の部分をブーツとセンターレバーの間に押し込み、もう一方の爪をキャッスルナット側に当てて、プーラーのお尻のボルトを締め込んでいきます。

 

するとそのうちバキッ!と音がして、タイロッドエンドが外れます。

 

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タイロッドエンドが外れたらキャッスルナットを外す前に、大きめのマイナスドライバーか何か平たいもので、ブーツの縁をコジて浮かせておきます。

 

ブーツの縁を全周浮かせられたら、キャッスルナットを外し、タイロッドエンドをセンターレバーから分離させます。

 

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センターレバーから分離したタイロッドエンドは、ディアス系スーパーチャージャー付きの場合、ちょうど良い場所にスタビライザーが付いていますので、これに引っ掛けると作業が楽です。

 

ただ、この状態でロッド自体に荷重をかけるような作業(は、今回はありませんが)をしてしまうとロッドが曲がるおそれがありますので、十分に注意です。

 

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お待ちかね、ブーツの中身です。

 

汚く濁ったグリスが付いていますので、これをウエスか何かで拭き取ります。

 

ネット情報を拝見していると、

 

・新しいグリスが馴染むまで時間がかかるから、古いグリスは最後までは取り切らない【全部取らない派】

・万が一、古いグリスと違う種類のグリスを使ってしまうと化学変化等でグリス成分が変質していまう恐れがあるので、古いグリスは全部除去する【全部取る派】

 

と意見が分かれているようですが、僕は、化学変化などは無いとは言えないケド、新旧のグリスが混ざっていきなり急激にグリス性能が劣化するようなことにはならないんじゃないかな~という気がします【親・取らない派】。

 

だからボールジョイント部をグリグリして最後の一滴まで取る、という感じではありません。

 

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ちなみに今回使ったグリスはコレ↑

 

一応メーカー指定のグリスってあるんでしょうケド、割とどこの情報でも使っているグリスは様々です。

 

ということで、僕はホームセンターで説明書きを読んで、これが良いかなと思えるものを買ってきました。

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表面をきれいに拭き上げて、摺動部にグリスを盛ります。

 

割とたっぷり目に付けたような気がします。


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破れたタイロッドエンドブーツです。

 

これだけ破れれば、そらグリスもはみ出してきよりますわ。

 

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新品ブーツ、純正品です。

 

部品番号:34025TA000

価格:

 

 

 

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割ピンは近所のホームセンターで購入。

 

25㎜ではちょっと長めだったので、20㎜くらいが良かったかも。

 

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グリスを盛ったら新しいブーツを被せ、最後にブーツの縁を基部に被せます。

 

30㎜のソケットとか、塩ビパイプとかがジャストフィットらしいですが、手元になかったので、ウォーターポンププライヤーでちょっとずつ押し込んでいきます。

 

ゴム製品に対して、この方法はできるならやりたくはなかったのですが、背に腹は代えられず。

 

次回に備えて塩ビパイプくらいは用意しておこうと思います。

 

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ブーツの取り付けが完了したら、そのままセンターレバーにあてがい、上からキャッスルナットを締めていきます。

 

キャッスルナットの締付トルクは

 

24.5~30N・m

 

ですが、規定値の範囲内以内で締め付け後、60°以内の増し締めで割ピン孔とキャッスルナットの窪みを合わせて、割ピンを差し込みます。

 

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最後に割ピンの先を開いて抜け止めをして完了です。

 

どうでもいいことですが、割ピンって左右に開くものだと思っていました。

 

今回交換した場所は4ヶ所ともすべて縦と言うか上下に開かれていたので、自分もそれをまねてそうしたのですが、なんとも違和感がぬぐえません。

 

自分の思い込みなんでしょうかね…。

 

ハブボルト打ち換え

作業日:2021/09/12

走行距離:174,875km

 

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慣れ切ったタイヤの付け外しという作業が、自分も気付かない間に雑になってしまっていたのでしょうか。

 

それともネジ山に小石でも噛んでいたのか、右前輪のホイールナットを外している途中で急にナットの回転が重くなり、回せなくなってしまいました。

 

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緩める方向にも締める方向にも重くて回せません。

 

やってしまった…と思いつつも、こんな中途半端な位置でナットを放置はできません。

 

マイナスドライバーで外れる方向にテンションをかけながら、500㎜の長いスピンナーハンドルを使ってようやく外せました。

 

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当然のことながら、ハブボルトのネジ山は完全にアウト、ホイールもボルト穴付近キズキズ…Σ(゚Д゚)

 

打ち換え確定です。

 

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幸いなことに他のホイールナットは素直に緩んだので、タイヤを外して見てみると…

 

なんだこれ?

 

なんでこんなことになったんやろか?

 

原因は分からないままですが、とりあえず部品を発注して、交換作業開始です。

 

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まずはキャリパーの取り外し。

 

キャリパーの裏手、矢印の位置にあるボルトを抜きます。

 

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ちょっと見にくいですが、このボルトです。

 

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ボルトを抜けば、キャリパーが上側のスライドピンを軸に回転して持ち上がります。

 

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回転軸のスライドピンを、キャリパーごとキャリパーサポートから抜きます。

 

車体側に引っ張るだけで外れます。

 

スライドピンの差し込み口のところにあるゴム製のジャバラは、サポート側にくっついているので、ジャバラのキャリパー端を優しく引っ張って外し、キャリパーを外します。

 

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取り外せたキャリパーにはブレーキホースが付いているので、ホースを引っ張ったりして負荷をかけないように、キャリパーを紐で巻いて、フロントサスかどこかに宙吊りにしておきます。

 

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①のブレーキパッド、②のプロテクターを外します。

 

ブレーキパッドは外側に開くようにすると外れます。

 

ちなみに②のプロテクターのボルトは、③のキャリーパーサポートの固定ボルトを兼ねているので、かなりのトルクでしまっています。

 

12.7㎜角の500㎜スピンナーハンドルが大活躍でした。

 

ハンドルを左に切った状態でボルトを外していきます。

 

プロテクターが外れたら、③のサポートも外れます。

 

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外したプロテクターです。

 

ボルトを緩めるための浸透潤滑剤を大量にかけているので、湿って色が変わっています。

 

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サポートが外れたらようやくブレーキローターが剥き出しになります。

 

ホイールとの接触面にハブボルトが4本生えていますが、それとは別に穴が2つ空いています。

 

この2つの穴にピッチ1.25のボルトをねじ込みます。

 

僕は長さ30㎜のM8ボルトを使いました。

 

この2つのボルトを交互にねじ込んで行くことによって、ハブからローターを浮かして外します。

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リアブレーキのドラムを外す時も同じ方法で外すのですが、リアは車軸が駆動輪なので、ハブはそう簡単には動きません。

 

ですがフロントはウチのサンバーさんのような二駆車の場合、上記のM8ボルトをねじ込んで行くと、途中からローター(ハブ)が一緒に回ってしまいます。

 

↑画像のように、何かで回り止めを噛ませる必要があります。

 

今回はダメになったハブボルトがありましたので、手近にあった金属パイプを使いましたが、本来はハブボルトのネジ山を痛めないためにも木片とかが良いと思います。

 

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さて、目的のハブボルトをハンマーで打ち抜きますが、打ち抜いた時にハブボルトが、ハブ裏のディスクカバーに当たらない位置までハブを回転させます。

 

打ち抜く時は浸透潤滑剤をふってやると、抜きやすくなります。

 

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新しい純正ハブボルト。

 

部品番号:28055TA002

価格:150円

 

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ダメになったハブボルトを抜いた穴に新しいハブボルトを当てがい、ボルトに合うサイズのワッシャーを2〜3枚入れて、さらにピッチ1.25のM12ナットを入れ、浸透潤滑剤をシュッとしてナットを締め込んでいきます。

 

このナットを締め込んで行くことで、ハブボルトを穴から外側に引き込んでいきます。

 

ちなみにこの時もハブが回りますので、木製の棒などで回り止めを忘れずに。

 

ハブボルトをしっかりと引き出せれば、打ち換え作業完了です。

 

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違和感なく取り付けできました。

 

ちなみに何故か、1本だけ5㎜ほど長いハブボルトが使われていました。

 

以前のオーナーか修理工場が間に合わせで付けたんでしょうか。

 

よく分かりませんが、ホイールナットは最後まで閉まるのでとりあえず良しとします。

 

その内正規の長さに付け替えたいと思います。

 

あとは逆順に組み上げれば作業終了です。

 

組み上げの時の注意点として、分解時に汚れた手でブレーキローター付近を触るので、ローターとパッドの接触面などは、パーツクリーナーなどでよくよく脱脂洗浄して下さい。

 

ブレーキが利かなくなるおそれがありますので、十分に気を付けてください。

 

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あと、ホイールナットも内側のネジ山がダメになったので、交換です。

 

ダメになったのは1個ですが、他のどのホイールナットも汚いものばかりだったので、4輪全部(16個)まとめて変えてやりました。

 

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ホイールナット

ピッチ:1.25

ボルトサイズ(ネジ幅):M12

レンチサイズ:19㎜

座面:テーパー座(ホイールによって異なります。)

必要数:16個

 

古いホイールナットは、新しく買ったホイールナットの箱を再利用して保管しておきます。

 

↑こんなのがあったのか、知らなかった…

 

ちょっと長いめ。スペーサー入れるなら、こういうのもいるのかな。

冷却水&ウインドウォッシャー液の点検・補充

作業日:2021/09/20

走行距離:174,896km

 

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前回の記事とは前後してしまいますが…。

 

この日は、車検日を目前にして結構いろいろと点検整備に勤しんでいました。

 

今回はその中でも基本的な、冷却水とウィンドウォッシャー液の点検補充をしていきたいと思います。

 

今回はラジエーターキャップを開けますので、エンジンが冷えた状態で作業を行います。

 

参考までに、この手の液体に「水道水などを入れる」という方がたまにおられますが、凍結膨張や錆による部品の破損等のおそれがありますので、短期的な応急処置以外での水道水の使用は愛車にはよろしくありません。

 

まずは助手席の座面を後ろに跳ね上げます。

 

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座面を跳ね上げると、樹脂製の黒いフタが出て来ますので、このフタの「PULL」と書かれたつまみを引き上げると、このフタが座席左後ろ方向にスライドして外れます。

 

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フタが外れると、そこに見えるのはまずはバッテリー(今回は関係なし)。

 

次に矢印のラジエーターキャップとその横の黄色いフタの冷却水のリザーブタンク。

 

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まずはラジエーターキャップを開けます。

 

今回は注ぎ口まで冷却水が入っていたので、こちらは何もせずに蓋を閉じます。

 

もし注ぎ口まで冷却水が入ってなければ、まずこちらに注水します。

 

口から見えるあたりまで並々と入れちゃいます。

 

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ラジエーターキャップを閉じたら、今度はリザーブタンクを開けます。

 

ここはキャップ側からは量が確認できないので、車体部に潜ります。

 

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リザーブタンクのFULL-LOWの表示は大体↑の画像の位置くらい。

 

ウチのサンバーさんは日中でもライトを照らさないとタンクの中を透かして見ることができないくらい、タンクが劣化しています。

 

↑画像は注水後のタンクになります。

 

こちらは少し量が少なかったので、足しておきました。

 

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以前作った30%冷却水。

 

全量交換した時の残りが少しありましたので、それを使いました。

 

(※冷却水の濃度に関しては、お住いの地域の気候に合わせ調合してください。)

 

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こんな↑容器で入れてみました。

 

使いやすそうで、結構漏れたりして使いにくい。

 

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次にウインドウウォッシャー液の補充です。

 

最早照らしても、どこまで入っているか全く分かりません。

 

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とりあえずこちらから適当に入れていきます。

 

 

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できるだけこの注水口を狙って、周囲にこぼさないように。

 

本来ならバッテリーを外してするべきなのかもしれません。

 

繋いだバッテリーが近すぎる…。

 

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とか言ってたら入れすぎました。

 

注水口ギリギリまで入ってしまいました。

 

あとでこの余分なウォッシャー液を使って、適当にフロントガラスを洗っておきます。

 

これで助手席下の液関係は終わりです。

 

ちなみにバッテリーにもバッテリー液が入っていますので、本来は液量を点検すべきです。

 

ですがそこはつい最近点検していますので、横着こいてスルーしてしまいました。

 

別の機会にご紹介できればと思っています。

 

 

 

21年目のサンバー、ユーザー車検を受けてきました。

作業日:2021/10/04

走行距離 175,096km

 

ついに我が家のサンバーさんの2回目の車検が近づいて来ました。

 

サンバーさんがウチに来てから2年で、5000km弱しか走っていません。

 

登り下りの多い自宅の近所を短距離ばかり走るような、ある意味シビアなコンディションでの走行で、折角のサンバーさんがもったいない気もします。

 

とは言え、どんな走り方をしてようと2年に1回の車検の時期は来ます。

 

前回の車検は諸々の事情により、近所のスバルディーラーでお願いしましたが、今回は無謀にも21年目の車の車検を自分で通す、つまりユーザー車検にチャレンジすることにしました。

 

 

車検は予約が必要で、検査予約システム - 軽自動車検査協会から予約できます↓。

 

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午前、午後にそれぞれ2ラウンドずつ、合計4回の枠があります。

 

自分は朝イチの1ラウンドの枠を予約しました。

 

検査の結果、不合格の項目がいくつかあっても、朝イチなら対策の時間がそこそこ取れるだろうし、最悪この日のうちに合格できなくても、多少なり不合格の項目を減らすことができるかもという淡い期待も込めてのこの時間でした。

 

 

さて、今回全く不安しかない車検なので、少なくとも事前に用意できるものはしっかりと用意しておかないと、ということで必要なものを調べてみました。

 

自動車検査証

(現在有効なものの原本・コピー不可)

軽自動車税納税証明書

(有効期限内のもの・なければ役場で再交付可)

継続検査申請書

軽自動車検査協会ホームページからダウンロード可・パソコン入力可・手書きの場合は鉛筆書き・印鑑不要)

自動車重量税納付書

軽自動車検査協会ホームページからダウンロード可・パソコン入力不可・ボールペン書き)

自動車損害賠償責任保険証明書

自賠責の証書のこと・現在有効なものの原本・コピー不可)

点検整備記録簿

(法定点検(12ヶ月・24ヶ月点検)の記録簿・最悪なくてもいいが、その旨を新規車検証に記載される→実害はないものと思われる)

 

〜以下、必要な人だけ〜

※⑦放置違反金の納付済み証的なもの

(駐車違反の罰金を払ってない人は車検が受けれません)

※⑧タカタ製エアバックのリコール改善措置済証

(対象車種に乗っている人は改善措置されてないと車検が受けれません)

 

あと必要な書類としては、

 

⑨軽自動車検査票(ボールペン書き)

 

がありますが、これは申請当日に窓口で渡されるそうなので、事前に準備できるものとしては、上記①〜⑥(または〜⑧)になります。

 

これらの書類などに加えて、自分は念のため、筆記用具と現金を40,000円ほど用意しました。

 

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と言うわけでやって来ました、神戸市は東灘区御影本町にある、軽自動車検査協会兵庫事務所。

 

自宅からこの場所までは約50kmと、自分の感覚ではそこそこ遠いです。

 

前回、名義変更でここまで来た時は、帰途についてすぐオルタネーターが故障して、散々な目に遭いました。

 

家から遠いわ、車が動かなくなるわで、ここに来るのが少しトラウマになっていますが、今回はオルタネーターも新しいし、今まで色々頑張って手を加えてきたので大丈夫、と自分に言い聞かながらの車検となりました。

 

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検査協会の敷地内はこんな感じ。

 

移動の流れとしては、画像左端から敷地に入り、正面の駐車場に車を停めて、まず①の「手続き棟(仮称)」で各種手続き及び支払いをします。

 

次に駐車場から②の「検査レーン入り口」に向かって並びます。

 

並ぶ向きは③の「検査待機列」の矢印方向になります。

 

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↑画像は手続き棟(仮称)の正面の様子です。

 

扉は①、②の2か所ありますが、中で繋がっています。

 

①は入って右手、②は入って左手にカウンターがありますが、まず①ドアを入って右手奥側のカウンターで、

 

・検査手数料 1,400円

・技術管理手数料 400円

自動車重量税 8,800円(MAX)

 

を支払うと自動車重量税納付書と言う書類に収入印紙と言う切手みたいなのを3つ貼ってくれます。

 

次に同じカウンターの右隣の窓口で、自賠責加入がまだの人は加入手続きをして保険料を払います。

 

これで支払いは終わりです。

 

その後、今までのカウンターの向かい側のカウンター(②の入り口を入って左手)で継続検査の申請手続きをします。

 

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自分は8:20くらいに軽自動車検査協会に到着しましたが、すでに業者っぽい人が4〜5人並んでいました。

 

8:30にはドアが開いて、ゾロゾロと中に入っていきます。

 

申請手数料や自賠責等の支払い窓口はもう開いていたので、先に必要な支払いを済ませましたが、検査申請の窓口はホームページの案内通り8:45にならないと開かないみたいで、業者っぽい人たちも窓口周辺で椅子に座って待っていました。

 

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また僕が到着した時、検査レーンの入り口前にはすでに2列に分かれて10台ほどが並んでいて、「時間前なのにもう並んでる!」と焦りました。

 

実はこれは(実際自分で手続きをして分かりましたが)、8:45に検査申請の窓口が開き申請手続きを開始しても、9:00の検査開始には余裕があり、列が進み始めるまでに車に戻る時間が十分にあるので、最初から列に車を並べていた方が、少しでも早く検査を受けることができるのです。

 

他のラウンドでもそうなのかは分かりませんが、朝イチはそんな雰囲気でした。

 

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8:45になって、支払い窓口の向かいの検査申請の窓口が開くと、業者っぽい人たちも一斉に窓口に並びます。

 

検査の申請窓口では、ユーザー車検専用の窓口がありました。

 

何故か業者っぽい人たちも、ほとんどこちらに並んでいました。

 

素人の僕は遠慮して、あえて業者っぽい人たちの後ろに並んでたら、彼らは整理券みたいなカードを持っていたので、8:30より前に入り口に並んでいたらもらえるのかもしれません。

 

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ユーザー車検専用の窓口で書類をチェックしてもらうと、↑の書類をくれました(ひょっとすると書類の記載台においてあるのかも)。

 

「これを書いたら検査に行ってもらってもいいよ」的なことを言われたので、ナンバーや車台番号、原動機型式、氏名、電話番号等を記載して車に戻り、検査レーンの待機列に並びます。

 

ちなみに「不慣れな方は①コースへ、事前に申し出るように」と書かれているので、その通りにしました。

 

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①コースに並びます。

 

僕の前には朝イチから並んでいる車が5台くらいいます。

 

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そういえばエンジンルームをチェックされることを思い出し、検査レーンが進みだすまでの待ち時間で、荷室のエンジンフードのネジを外していつでも開けられるようにしておきました。

 

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…と思ったら、エンジン型式の刻印をチェックするようで、バンパーの方を開けないとダメでした。

 

ちなみにエンジン型式の刻印は↑の位置、ロッカーカバーの奥、矢印の位置にある冷却水のホースの下あたりにありますが、適当な画像がなくて、こんなのでスミマセン。

 

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さて、いよいよ待機列が動き出し、けんさに臨みます。

 

ちなみにここから検査終了まで写真がありません。

 

それもこれも、レーンの入り口に↑こんなマークがあったからです。

 

なので、検査レーンの出来事は文章でお伝えしようと思います。

 

まず最初に、各検査機のレーンに入る前に

 

同一性(ナンバー、車体、エンジン)のチェック

灯火、ワイパー、ウォッシャー液、窓の上げ下げ等の検査

③(エンジンを再始動して)警告灯の点灯・消灯

シートベルトの脱着による警告灯の点灯・消灯

⑤運転手を車から降ろして運転席周りのチェック(何をみてるのかな?)

 

等を行います。

 

この時、検査官さんにユーザー車検に不慣れである旨を伝えると、専属の案内係のおじさんが終わりまでそばに付いてくれて、色々と手取り足取り教えてもらえます。

 

次はいよいよ検査機のレーンに入ります。

 

いきなり最大の懸念項目である、

 

排ガス検査

 

です。

 

検査機のプローブ(センサー)をマフラーの排気口に突っ込み、そのまましばらく検査結果の表示機を見つめて待ちます。

 

排ガス検査もそうですが、事前にそれなりに手を入れたとは言え、今回の車検は全項目、不安しかありません。

 

30秒?1分くらい?待ったあと、表示機に「」と出た時には奇跡が起きた!と思いました。

 

事前にフューエルワンを入れたおかげか、待機列に並んでいるときにチョイチョイ空ぶかししていたのが良かったのか、奇跡的にクリアできました。

 

サイドスリップ検査

 

これはまっすぐに進むだけ。「

 

スピードメーター検査

 

アクセルを踏んで、スピードメーターが40km/hに達したらパッシング。「

 

光軸検査

 

以前はハイビームで検査していたのが、平成27年からロービームで検査するようになったとか。

 

まあ、どちらで検査するにしても僕のサンバーには不安要素のひとつでしかないのですが。

 

検査機がロービームで点灯している右のヘッドライトの前でしばらく迷走して…「×

 

同様に左のライト前も迷走した末に「×

 

やっぱりか~と思っていたら、検査官さんから「ハイビームでもう一度検査しましょう~」とマイクで言われ、ロービームと同様の検査を今度はハイビームで行いました。

 

結果、右「」、左「

 

え?いいの?古い車やからかな?

 

後で聞いたら、年式に関係なく、ロービームでダメな車はハイビームで検査しているとのことで、色々と説明を受けましたが、細かいところは忘れてしまいました。スミマセン

 

ブレーキ検査

 

ローラーの上に乗ってサイド・フットのブレーキを解除すると、ローラーがタイヤを勝手に回してくれます。

 

案内係の人が「はい、ブレーキ~。いっぱい踏んで~」と言ってくれるので、そこでギューッとフットブレーキを踏みます。

 

ゴトゴトゴト~と音がしてタイヤが止まると「

 

実はこのブレーキ検査も僕にとってはそこそこ大きな懸念材料のひとつでした。

 

僕のサンバーだけかもしれませんが、ブレーキペダルを踏んだ時の、制動がかかる位置がやたらと深いんです。

 

制動力的には普通に運転できるので、きっと検査でも大丈夫!と自分に言い聞かせてました(;´Д`)

 

下回り

 

運転席に乗ったまま、リフトアップされます。

 

ここにも懸念材料が。

 

定番のエンジンとミッションの間からのオイルの雫。

 

垂れる程ではありませんが、かと言って滲みというほど少量でもない感じが…。

 

滲み程度なら大丈夫、とは聞いていたので、レーンに並ぶ直前に拭いてはみたんですが。

 

あとドライブシャフト付け根のオイル滲み。

 

さらにマフラー遮熱版の穴、ボルト欠損等々、不安要素だらけ。

 

よくブログなどで、「少しなら大丈夫」とか書いてあるのを目にしますが、どの程度が「少し」なのかはよく分からないので不安しかありません。

 

検査官さんが車体下に入り、あちこちを小さいハンマーみたいなのでカンカン、コンコン。

 

「タイヤをいっぱいに切って〜」とか「ハンドルを揺すって〜」とか指示されたり、さらにはユサユサと、どこを持っているのか分かりませんが、車体が大きく揺れたりしました。

 

で、検査官さんがひと言、「ナンバー灯が片方点いていないんですよね~、点きますか~?」

 

え、そこ?

 

下回り検査で灯火を言われるとは…( ̄(工) ̄)

 

とか思いながらも、ナンバー灯が片方接触不良気味だったことを思い出し、レンズ部を指先でコンコンッとしたら、点きました。

 

点きましたね、オッケーで~す「

 

…お? と言うことは?

 

なんと、一発合格ではないですか!?凄い!

 

と思ったら、検査官さんが思い出したように

 

「あ、あれだけね、ダイヤルステッカー。あれ剥がしてもらわんとあかんのですよ」

 

「このシールだけ剥がして、測定コースで確認してもらったら検査完了で~す」

 

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「検査における不適合状況のお知らせ」という用紙をもらってしまいました。

 

期限切れのダイヤルステッカー(点検整備済みステッカーというらしい)は剥がさないといけない決まり(保安基準違反)があるそうです。

 

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ということで、検査建屋から一度駐車場に出て、ちょっと汚くなりましたが爪でステッカーを剥がした後、もう一度、検査レーンの入り口方向に車を持っていきます。

 

1・2コースには相変わらず5~6台ずつ行列ができていましたが、その脇の誰もいない測定コースに車を持っていくと、検査レーンで他の車の検査をしていた検査官さんが寄ってきて、「車台番号」と「ステッカーが貼られていないこと」を確認して、もう一度検査レーンの出口付近にある窓口に書類を持っていくように指示されました。

 

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窓口のお姉さんに書類を渡すと、機械でなんかいろいろと処理してくれて…

 

やった! ついにもらえました新しい車検証!

 

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…備考欄になんかいっぱい書かれています。

 

◯◯規制車やら、◯◯未了やら。

 

でも

 

【受験種別】持込検査車

【受験形態】使用者

 

と書かれているのはユーザー車検で検査を通した証明にはなるんじゃないでしょうか。

 

また

 

【検査時の点検整備実施状況】点検整備記録簿記載あり

 

とか書かれていたので、自分で実施した定期点検を記録に残しておいた甲斐があったというものです。

 

 

ちなみに、検査場では排ガスの数値がどれくらいであったか検査官さんに聞くのを失念していた(聞いたら教えてくれるのかも不明)のですが、どうしても気になったので、検査終了後、協会の西隣にあるテスター屋さんで計ってもらいました(有料:1,000円)

 

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規制値を超えてる~!!

 

僕のサンバーの規制値は確か

 

Co:2.0%

HC:500ppm

 

だったと思うのですが、テスター屋のオッサンが首を傾げて、「合格したんやんな?」とか言ってるので検査結果を見てみると…

 

ウッソ~ん、Coはともかく、HCは基準値を完全にオーバーしとるやないかい!?

 

まあ、でも検査はクリアしたし、後は再来年に向けての対策を何か考えることにします。

 

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さて最後の懸念事項の帰路ですが、これも特に問題なく、むしろ快調に高速を飛ばして帰りました。

 

ただ、高速道路を走っているといつも思うんですが、やっぱり660ccの3ATでは100km/hの高速道路は厳しい…

 

せめてもう1速、オーバートップが欲しいですね。

 

帰宅後、車検がほぼ問題なく?通ったことで気分が良かったので、荷室内の整理整頓をしてしまいました。

 

ウン、そこそこ綺麗になりました。

 

まとまりの無い駄文を、ここまで読んでくださった我慢強い方々、本当にありがとうございました。m(_ _)m

 

 

 

ISCV清掃

 

作業日 2021/09/25

走行距離 174,967km

 

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ウチのサンバーにはタコメーターが付いていますが、アイドリング回転数の読み取り方がいまひとつ分かりません。

 

0~1000回転の間「以外」の目盛りは1000回転ごとに4本の目盛りが入っているので、各200回転を指しているのは分かります。

 

ですが1000回転以下の部分は、1000回転に近いところの2本しか入っていません。

 

目盛りのない部分の回転数をエンジンが維持できない(エンジンが止まってしまう)から必要ないとか、そんな感じの理由なのでしょうか。

 

読み方としては普通に考えれば、他の目盛りと同様に低い方から600回転、800回転と読むのが正しいのかなと勝手に思っています。

 

上記の読み方が正解であれば、ウチのサンバーさんのアイドリング回転数は、600回転と800回転の中間より若干上くらい、つまり750回転くらい、ということになります。

 

我が家のサンバーさんは、この数値をそこそこ安定的に維持しています。

 

ちなみに平成12年式のEN07エンジンはY型もV型も、アイドリング回転数の正常値は

 

   無負荷   :750(±50)回転

   エアコンオン:1050(±50)回転

 

となっています。

 

ただこの750回転付近でアイドリングしている時に、ハンドルがずっとブルブルと震えてちょっと不快、というか、エンジンが止まってしまわないか「不安」です。

 

エアコンを付けている時など、アイドルアップしている時は、ブルブルは全然無いんですが、通常の回転数の時だけ、ブルブルします。

 

このブルブルはエンジンマウントの交換で解消したという話もチョイチョイ見ますが、まずはお金のかからない方法から試していきたいと思います。

 

ということで定番整備の、アイドリング時の空気の流量を調整するISCV(アイドル・スピード・コントロール・バルブ)をお掃除します。

 

溜まった汚れを綺麗にしたら、あわよくば空気を多く取り込んで少しでも良い燃焼が促進されてエンジントルクが回復し、ブルブルが治まれば良いなーという思いで作業してみました。

 

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さてISCVの位置はと言うと、スロットルボディにくっついています。

 

そのスロットルボディは、エアクリーナーから出る太いダクトにつながっています。

 

車両の仕様によって、スロットルボディの位置や付いている向きが違ってきますが、3ATの2駆スーパーチャージャー付きは↑の赤マルの位置になります。

 

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このプラスネジを外していくんですが、ドライバーが非常に入れにくい…。

 

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というわけで、ドライバースペース確保のためにコネクターを外してみようと思うので、バッテリーのマイナス端子を外します。

 

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で、コネクターを外す。

 

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さらに脇に通っている、ウォーターラインのパイプの固定を外します。

 

矢印のボルト2本を外すと、ある程度パイプが動くようになります。

 

ちなみにこの2本のボルトはそれぞれ形状が違うので、要注意。

 

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同じく、作業スペースの確保のために、ISCV右側のホースも外します。

 

スロットルボディ側の接続部がスポンッと外れたので抜いておきます。

 

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ここまでしても、手持ちのドライバーは入りませんでしたので、小型の板ラチェットにドライバービットを付けてようやく、若干スペースのある右側のネジはなんとか外すことができました。

 

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でも左側のネジ周辺はさらに狭くて、板ラチェットも入らず。

 

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仕方ないのでネジを壊す勢いで、ロッキングプライヤーで挟んで無理くり回して、ようやく外れました。

 

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ISCVを引っこ抜いて先端部を確認します。

 

ススなのかカーボンなのかわかりませんが、黒いコテコテがびっしりと付着していました。

 

これをワコーズのスロットルバルブクリーナーで綺麗にしていきます。

 

ペーパーウエスに染み込ませ、軽くこすってやると、見る見るうちに汚れがおちて、ピカピカになりました。

 

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ピカピカになったのは良いのですが、先端の樹脂製突起に段差があることが判明しました。

 

ここが気になって仕方ありません。

 

とは言うもののこのサンバーさんは、皆様のサンバーさんと同様、距離を走り過ぎていて、この段付きがそもそも最初からの仕様なのか、加齢・過労による劣化なのかも、もはや分かりませんが。

 

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また、ISCVがささっていた穴を見ると、そこそこ硬化したシールが穴の入り口に残っていて、その奥は、こちらも黒っぽい何かが堆積していました。

 

なるほど確かに掃除したくなる光景です。

 

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硬化したシールはとりあえずシリコングリスを塗って再利用。

 

 

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ISCVが入っていた穴も、ペーパーウエスとスロットルバルブクリーナーで綺麗にしました。

 

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さてISCVを取り付けていきます。

 

カプラー側の突起が下に向くように差し込むだけ。

 

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流石にボルトは交換しました。

 

6角穴付きM3の12mm。

 

でもステンレス製にしたのは間違いでした。

 

ネジの取り付け時に、ポロッとエンジンルーム内に落としてしまい、手では届かないわ、マグネットでは引っ付かないわで、散々でした。

 

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清掃後バッテリーをつなぎおし、アイドリングの回転数を確認したところ…

 

微妙に下がってるような気がしないでもない…。゚(゚´Д`゚)゚。

 

やっぱりブルブルが治らないサンバー さんでした。

 

 

 

 


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