21年目のサンバー、ユーザー車検を受けてきました。
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作業日:2021/10/04
走行距離 175,096km
ついに我が家のサンバーさんの2回目の車検が近づいて来ました。
サンバーさんがウチに来てから2年で、5000km弱しか走っていません。
登り下りの多い自宅の近所を短距離ばかり走るような、ある意味シビアなコンディションでの走行で、折角のサンバーさんがもったいない気もします。
とは言え、どんな走り方をしてようと2年に1回の車検の時期は来ます。
前回の車検は諸々の事情により、近所のスバルディーラーでお願いしましたが、今回は無謀にも21年目の車の車検を自分で通す、つまりユーザー車検にチャレンジすることにしました。
車検は予約が必要で、検査予約システム - 軽自動車検査協会から予約できます↓。
午前、午後にそれぞれ2ラウンドずつ、合計4回の枠があります。
自分は朝イチの1ラウンドの枠を予約しました。
検査の結果、不合格の項目がいくつかあっても、朝イチなら対策の時間がそこそこ取れるだろうし、最悪この日のうちに合格できなくても、多少なり不合格の項目を減らすことができるかもという淡い期待も込めてのこの時間でした。
さて、今回全く不安しかない車検なので、少なくとも事前に用意できるものはしっかりと用意しておかないと、ということで必要なものを調べてみました。
①自動車検査証
(現在有効なものの原本・コピー不可)
②軽自動車税納税証明書
(有効期限内のもの・なければ役場で再交付可)
③継続検査申請書
(軽自動車検査協会ホームページからダウンロード可・パソコン入力可・手書きの場合は鉛筆書き・印鑑不要)
④自動車重量税納付書
(軽自動車検査協会ホームページからダウンロード可・パソコン入力不可・ボールペン書き)
⑤自動車損害賠償責任保険証明書
(自賠責の証書のこと・現在有効なものの原本・コピー不可)
⑥点検整備記録簿
(法定点検(12ヶ月・24ヶ月点検)の記録簿・最悪なくてもいいが、その旨を新規車検証に記載される→実害はないものと思われる)
〜以下、必要な人だけ〜
※⑦放置違反金の納付済み証的なもの
(駐車違反の罰金を払ってない人は車検が受けれません)
※⑧タカタ製エアバックのリコール改善措置済証
(対象車種に乗っている人は改善措置されてないと車検が受けれません)
あと必要な書類としては、
⑨軽自動車検査票(ボールペン書き)
がありますが、これは申請当日に窓口で渡されるそうなので、事前に準備できるものとしては、上記①〜⑥(または〜⑧)になります。
これらの書類などに加えて、自分は念のため、筆記用具と現金を40,000円ほど用意しました。
と言うわけでやって来ました、神戸市は東灘区御影本町にある、軽自動車検査協会兵庫事務所。
自宅からこの場所までは約50kmと、自分の感覚ではそこそこ遠いです。
前回、名義変更でここまで来た時は、帰途についてすぐオルタネーターが故障して、散々な目に遭いました。
家から遠いわ、車が動かなくなるわで、ここに来るのが少しトラウマになっていますが、今回はオルタネーターも新しいし、今まで色々頑張って手を加えてきたので大丈夫、と自分に言い聞かながらの車検となりました。
検査協会の敷地内はこんな感じ。
移動の流れとしては、画像左端から敷地に入り、正面の駐車場に車を停めて、まず①の「手続き棟(仮称)」で各種手続き及び支払いをします。
次に駐車場から②の「検査レーン入り口」に向かって並びます。
並ぶ向きは③の「検査待機列」の矢印方向になります。
↑画像は手続き棟(仮称)の正面の様子です。
扉は①、②の2か所ありますが、中で繋がっています。
①は入って右手、②は入って左手にカウンターがありますが、まず①ドアを入って右手奥側のカウンターで、
・検査手数料 1,400円
・技術管理手数料 400円
・自動車重量税 8,800円(MAX)
を支払うと自動車重量税納付書と言う書類に収入印紙と言う切手みたいなのを3つ貼ってくれます。
次に同じカウンターの右隣の窓口で、自賠責加入がまだの人は加入手続きをして保険料を払います。
これで支払いは終わりです。
その後、今までのカウンターの向かい側のカウンター(②の入り口を入って左手)で継続検査の申請手続きをします。
自分は8:20くらいに軽自動車検査協会に到着しましたが、すでに業者っぽい人が4〜5人並んでいました。
8:30にはドアが開いて、ゾロゾロと中に入っていきます。
申請手数料や自賠責等の支払い窓口はもう開いていたので、先に必要な支払いを済ませましたが、検査申請の窓口はホームページの案内通り8:45にならないと開かないみたいで、業者っぽい人たちも窓口周辺で椅子に座って待っていました。
また僕が到着した時、検査レーンの入り口前にはすでに2列に分かれて10台ほどが並んでいて、「時間前なのにもう並んでる!」と焦りました。
実はこれは(実際自分で手続きをして分かりましたが)、8:45に検査申請の窓口が開き申請手続きを開始しても、9:00の検査開始には余裕があり、列が進み始めるまでに車に戻る時間が十分にあるので、最初から列に車を並べていた方が、少しでも早く検査を受けることができるのです。
他のラウンドでもそうなのかは分かりませんが、朝イチはそんな雰囲気でした。
8:45になって、支払い窓口の向かいの検査申請の窓口が開くと、業者っぽい人たちも一斉に窓口に並びます。
検査の申請窓口では、ユーザー車検専用の窓口がありました。
何故か業者っぽい人たちも、ほとんどこちらに並んでいました。
素人の僕は遠慮して、あえて業者っぽい人たちの後ろに並んでたら、彼らは整理券みたいなカードを持っていたので、8:30より前に入り口に並んでいたらもらえるのかもしれません。
ユーザー車検専用の窓口で書類をチェックしてもらうと、↑の書類をくれました(ひょっとすると書類の記載台においてあるのかも)。
「これを書いたら検査に行ってもらってもいいよ」的なことを言われたので、ナンバーや車台番号、原動機型式、氏名、電話番号等を記載して車に戻り、検査レーンの待機列に並びます。
ちなみに「不慣れな方は①コースへ、事前に申し出るように」と書かれているので、その通りにしました。
①コースに並びます。
僕の前には朝イチから並んでいる車が5台くらいいます。
そういえばエンジンルームをチェックされることを思い出し、検査レーンが進みだすまでの待ち時間で、荷室のエンジンフードのネジを外していつでも開けられるようにしておきました。
…と思ったら、エンジン型式の刻印をチェックするようで、バンパーの方を開けないとダメでした。
ちなみにエンジン型式の刻印は↑の位置、ロッカーカバーの奥、矢印の位置にある冷却水のホースの下あたりにありますが、適当な画像がなくて、こんなのでスミマセン。
さて、いよいよ待機列が動き出し、けんさに臨みます。
ちなみにここから検査終了まで写真がありません。
それもこれも、レーンの入り口に↑こんなマークがあったからです。
なので、検査レーンの出来事は文章でお伝えしようと思います。
まず最初に、各検査機のレーンに入る前に
①同一性(ナンバー、車体、エンジン)のチェック
②灯火、ワイパー、ウォッシャー液、窓の上げ下げ等の検査
③(エンジンを再始動して)警告灯の点灯・消灯
④シートベルトの脱着による警告灯の点灯・消灯
⑤運転手を車から降ろして運転席周りのチェック(何をみてるのかな?)
等を行います。
この時、検査官さんにユーザー車検に不慣れである旨を伝えると、専属の案内係のおじさんが終わりまでそばに付いてくれて、色々と手取り足取り教えてもらえます。
次はいよいよ検査機のレーンに入ります。
いきなり最大の懸念項目である、
⑤排ガス検査
です。
検査機のプローブ(センサー)をマフラーの排気口に突っ込み、そのまましばらく検査結果の表示機を見つめて待ちます。
排ガス検査もそうですが、事前にそれなりに手を入れたとは言え、今回の車検は全項目、不安しかありません。
30秒?1分くらい?待ったあと、表示機に「〇」と出た時には奇跡が起きた!と思いました。
事前にフューエルワンを入れたおかげか、待機列に並んでいるときにチョイチョイ空ぶかししていたのが良かったのか、奇跡的にクリアできました。
⑥サイドスリップ検査
これはまっすぐに進むだけ。「〇」
⑦スピードメーター検査
アクセルを踏んで、スピードメーターが40km/hに達したらパッシング。「〇」
⑧光軸検査
以前はハイビームで検査していたのが、平成27年からロービームで検査するようになったとか。
まあ、どちらで検査するにしても僕のサンバーには不安要素のひとつでしかないのですが。
検査機がロービームで点灯している右のヘッドライトの前でしばらく迷走して…「×」
同様に左のライト前も迷走した末に「×」
やっぱりか~と思っていたら、検査官さんから「ハイビームでもう一度検査しましょう~」とマイクで言われ、ロービームと同様の検査を今度はハイビームで行いました。
結果、右「〇」、左「〇」
え?いいの?古い車やからかな?
後で聞いたら、年式に関係なく、ロービームでダメな車はハイビームで検査しているとのことで、色々と説明を受けましたが、細かいところは忘れてしまいました。スミマセン
⑨ブレーキ検査
ローラーの上に乗ってサイド・フットのブレーキを解除すると、ローラーがタイヤを勝手に回してくれます。
案内係の人が「はい、ブレーキ~。いっぱい踏んで~」と言ってくれるので、そこでギューッとフットブレーキを踏みます。
ゴトゴトゴト~と音がしてタイヤが止まると「〇」
実はこのブレーキ検査も僕にとってはそこそこ大きな懸念材料のひとつでした。
僕のサンバーだけかもしれませんが、ブレーキペダルを踏んだ時の、制動がかかる位置がやたらと深いんです。
制動力的には普通に運転できるので、きっと検査でも大丈夫!と自分に言い聞かせてました(;´Д`)
⑩下回り
運転席に乗ったまま、リフトアップされます。
ここにも懸念材料が。
定番のエンジンとミッションの間からのオイルの雫。
垂れる程ではありませんが、かと言って滲みというほど少量でもない感じが…。
滲み程度なら大丈夫、とは聞いていたので、レーンに並ぶ直前に拭いてはみたんですが。
あとドライブシャフト付け根のオイル滲み。
さらにマフラー遮熱版の穴、ボルト欠損等々、不安要素だらけ。
よくブログなどで、「少しなら大丈夫」とか書いてあるのを目にしますが、どの程度が「少し」なのかはよく分からないので不安しかありません。
検査官さんが車体下に入り、あちこちを小さいハンマーみたいなのでカンカン、コンコン。
「タイヤをいっぱいに切って〜」とか「ハンドルを揺すって〜」とか指示されたり、さらにはユサユサと、どこを持っているのか分かりませんが、車体が大きく揺れたりしました。
で、検査官さんがひと言、「ナンバー灯が片方点いていないんですよね~、点きますか~?」
え、そこ?
下回り検査で灯火を言われるとは…( ̄(工) ̄)
とか思いながらも、ナンバー灯が片方接触不良気味だったことを思い出し、レンズ部を指先でコンコンッとしたら、点きました。
点きましたね、オッケーで~す「〇」
…お? と言うことは?
なんと、一発合格ではないですか!?凄い!
と思ったら、検査官さんが思い出したように
「あ、あれだけね、ダイヤルステッカー。あれ剥がしてもらわんとあかんのですよ」
「このシールだけ剥がして、測定コースで確認してもらったら検査完了で~す」
「検査における不適合状況のお知らせ」という用紙をもらってしまいました。
期限切れのダイヤルステッカー(点検整備済みステッカーというらしい)は剥がさないといけない決まり(保安基準違反)があるそうです。
ということで、検査建屋から一度駐車場に出て、ちょっと汚くなりましたが爪でステッカーを剥がした後、もう一度、検査レーンの入り口方向に車を持っていきます。
1・2コースには相変わらず5~6台ずつ行列ができていましたが、その脇の誰もいない測定コースに車を持っていくと、検査レーンで他の車の検査をしていた検査官さんが寄ってきて、「車台番号」と「ステッカーが貼られていないこと」を確認して、もう一度検査レーンの出口付近にある窓口に書類を持っていくように指示されました。
窓口のお姉さんに書類を渡すと、機械でなんかいろいろと処理してくれて…
やった! ついにもらえました新しい車検証!
…備考欄になんかいっぱい書かれています。
◯◯規制車やら、◯◯未了やら。
でも
【受験種別】持込検査車
【受験形態】使用者
と書かれているのはユーザー車検で検査を通した証明にはなるんじゃないでしょうか。
また
【検査時の点検整備実施状況】点検整備記録簿記載あり
とか書かれていたので、自分で実施した定期点検を記録に残しておいた甲斐があったというものです。
ちなみに、検査場では排ガスの数値がどれくらいであったか検査官さんに聞くのを失念していた(聞いたら教えてくれるのかも不明)のですが、どうしても気になったので、検査終了後、協会の西隣にあるテスター屋さんで計ってもらいました(有料:1,000円)
規制値を超えてる~!!
僕のサンバーの規制値は確か
Co:2.0%
HC:500ppm
だったと思うのですが、テスター屋のオッサンが首を傾げて、「合格したんやんな?」とか言ってるので検査結果を見てみると…
ウッソ~ん、Coはともかく、HCは基準値を完全にオーバーしとるやないかい!?
まあ、でも検査はクリアしたし、後は再来年に向けての対策を何か考えることにします。
さて最後の懸念事項の帰路ですが、これも特に問題なく、むしろ快調に高速を飛ばして帰りました。
ただ、高速道路を走っているといつも思うんですが、やっぱり660ccの3ATでは100km/hの高速道路は厳しい…
せめてもう1速、オーバートップが欲しいですね。
帰宅後、車検がほぼ問題なく?通ったことで気分が良かったので、荷室内の整理整頓をしてしまいました。
ウン、そこそこ綺麗になりました。
まとまりの無い駄文を、ここまで読んでくださった我慢強い方々、本当にありがとうございました。m(_ _)m